マイコプロテイン関連企業の特許状況

以前、一社、マイコプロテイン関連企業(Aqua Cultured Foods)について特許を確認したことがありましたが、

代替コーヒー、マイコプロテイン関連企業の特許紹介

今回、Foovoさんのセミナーで、バイオインダストリー協会の方よりマイコプロテイン産業についてとても参考になるお話を聞かせていただいたことから、今回再度、マイコプロテイン企業の特許動向について、少し見てみたいと思います。

なお、マイコプロテインについては、2年ほど前に、菌類プロテイン協会(FPA)というものが設立されています。

Fungi Protein Association Companies pioneering fungi fermentation to advance food susta www.fungiprotein.org

今回は上記FRAの中から、特許出願を確認できた以下企業について取り上げてみました。

*マイコプロテイン関連企業の特許状況

1. Better Meat Co.

マイコプロテインから代替肉を開発、提供している米国企業。

以下の国際出願を1件確認し、中国及び欧州に移行されていることを確認しました。

「食用真菌菌糸体ブレンド肉および肉類似組成物を製造するための強化された好気性発酵プロセス」について、2022年5月9日に国際出願をしている。

https://www.lens.org/images/patent/WO/2022236165/A1/WO_2022_236165_A1.pdf

2. MYCOTECHNOLOGY

キノコ菌糸体発酵原料を用いて様々な製品を開発している、米国企業。

フアミリー単位で31特許、件数は148特許出願されていることを、確認できました。

この企業は2014年頃から世界各国にコンスタントに出願をしている模様ですが、特に近年、出願件数が増加している傾向にあります。



主な出願国:アメリカ、オーストラリア、欧州、中国、スペイン、ブラジル、エクアドル、韓国、イスラエル、メキシコ、カナダ、シンガポール、日本



「菌糸バイオマスの生産方法」、「トリュフ由来のスイートプロテイン」、「トリュフ由来のスイートタンパク質変異体」、「補足的なカカオ発酵」、「菌糸体処理産物およびカカオおよび他の農業基質から菌糸体産物を製造するための方法」、「菌糸体化高タンパク質食品組成物の製造および使用方法」、「菌糸体液体組織培養物の製造および使用方法」、「真菌培養物を使用してグルテン含有量を低下させる方法」、「機能性食品および栄養補助食品を製造するための農業基質の菌糸体化方法」、「コーヒーの菌糸化方法」等について出願している。

なお、「菌糸体処理産物およびカカオおよび他の農業基質から菌糸体産物を製造するための方法」については、日本での権利化がされています。

https://patents.google.com/patent/JP6518308B2/ja?oq=6518308

3. Quorn

Quornは英国企業Marlow Foods傘下のマイコプロテインのブランド。

特許出願としてはMarlow Foods名義での出願のうち、フアミリー単位で40特許、件数は187特許出願されている。

この中でマイコプロテインに関すると考えられる出願が多くみられました。

また、興味深かったのが、歴史あるMarlow Foods社の特許出願のピークが、2000年代前半とともに、この1,2年にきているということです。既存の技術が、昨今のフードテックの流れの中で、再度注目を浴びているということがうかがわれます。


主な出願国はイギリスとなり、欧州各国、アメリカ、オーストラリア、と続いている。

「食用菌」、「アクティブな組成物」、「真菌食品および真菌食品の製造方法」、「糸状菌と寒天を含む食品」、「糸状菌を含むバイオマス中のRNAレベルを低下させる方法」、「タンパク質性物質を含む組成物、その調製および使用」等について出願している。

4. Aqua Cultured Foods

真菌由来の代替タンパク質等からシーフード開発に取り組む米国企業。

前回調査をしたときは、特許出願は1件アメリカにされているとお伝えしましたが、今回改めて見てみると、フアミリー単位で3特許、件数は7特許出願されていることを、確認できました。

主な出願国:アメリカ、オーストラリア、カナダ
「細菌と真菌の共培養からなる食品」、「高分子足場からなる複合材料とその製造・使用方法」について出願している。

さて、最後に、マイコプロテインとはまた異なるのですが、キノコつながりで、先日少し変わったコーヒーが世にあることを知ったので、ここで少し紹介をしたいと思います。

*アダプトラテの紹介

イギリスの会社発の代用コーヒーというもので、成分にコーヒー豆も入っているのですが、その他にも機能性キノコといった成分を含むことで、普通のコーヒーでは興奮してしまう人でも飲みやすくなっているコーヒーとのことです。

アダプトラテ|AdaptoLatte|マッシュルームコーヒー|アダプトゲン、ヌートロピック、機能性キノコ代用コーヒー 100%天然の高品質な14種類のマッシュルームコーヒー。ヤマブシタケ、冬虫夏草、霊芝、チャーガ、アガリクス、キバナオウギ、 adaptolatte.jp

その他成分にココアも入っているようで、私はこれをYouTubeの中で見つけたのですが、飲んでいる人はおいしいココアだと言っていました。

あまりAdaptoLatteという企業についての情報が拾えず、詳細は不明なため、上記マイコプロテイン関連企業の成分などが使われているかも気になるところですが、また試す機会があれば、美味しさのことなど、追記したいと思います。